山田農場の紹介 その2

2012春 003_R

長くてすみません。
その1からの続きです。

⑤私たちの暮らし
「これで生活成り立っているんですか?」
よく聞かれる質問です。みなさん普通に思うし、気になりますよね-。
はい、今はちゃんと成り立っているんです。儲かっているはずもないので、いつもギリギリですが(笑)。

農場の規模はこれ以上大きくするつもりもなく、現状維持でいきたいと考えていますが、それに必要な基本的なことは、一.目指せ自給自足、二.お金をかけない工夫をする、生活を手作りする、三.なるべくエネルギーを使わない・・・です。
規模を大きくして回す歯車を大きくすると、生活を手作りする余裕が無くなり、私たちの思う生き方ではなくなってしまうと思っています。
それは、多少お金がなくても不便でも、回す歯車は小さい方が結果的には豊かになると思うのです。
生活を手作りしていくと、はたっと、手作りできない物はないことに気がつきます。その手作りの物で暮らしをいっぱいにするのが私たちの夢、自給自足です。

でも、口で言うのは簡単、そうそう昨日の今日でできることではありません。
今は、自分たちの畑で作った野菜と、旬にごっそりいただく野菜などで、自給&他給自足です。
豚や鶏も飼い、肉や卵は自給です。
食べる物に限らず、衣・食・住すべてのことは、先人たち(近所のじいちゃん、ばあちゃん)の昔の知恵を借り、古き良き昭和の時代に戻っていけば、自ずと身についていくのでは・・と思うのです。

そんな生きる知恵を先人たちから学び、子供たちに伝えていくのが私たちの役割だと思っています。
そんなこんなで、今年もまた我が家の畑作りは始まります。

⑥これからの山田農場は・・・
毎年、今年はどうしようか、来年はどうしようかという話しをします。
それは経営規模だったり、動物たちの状態(出産時期や搾乳頭数など)に応じて作るチーズの種類や製造方法だったり、その年に作る小屋などの建築計画だったり・・いつも夫婦の会話は尽きないです。

でも、昨年の東北関東大震災や福島原発事故以来考えてきたことがあります。
私たちに出来ることはなんだろう・・といつも考えていました。
それはやはり、私たちがここでこういう暮らしをしながら、チーズ作りを続けていくことで、何か発信することがあるのではないかということです。
そして、同じ想いを共有出来る仲間を大切にすること・・
自分たちだけでなく、仲間やみんながそれぞれの特技を生かして生き、お互いないものを共有し合い、楽しく生きられるようなコミュニティーがたくさんできたら面白いなあと思います。

そんな風に、お金がなくても、多少不便でも、みんなで楽しく生きられる豊かさがあったら、きっと子供たちの未来にも繋げていけるのではないかと思います。
そんなことを考えながら、今日も野良仕事やチーズ作りをしています。
優作他 茂サン撮影 052_R
画像 092_R


山田農場の紹介 その1

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①ここに至る道
私たちは以前、新得共働学舎という所に居ました。そこでケイスケ(夫)は10年間チーズ作りをしていました。あゆみ(妻)は、道北の方で牧場などで働き、牛飼いを目指していましたが、チーズ作りの勉強をしてみたいと共働学舎にチーズ研修生として入り、そこでケイスケと出会いました。
2人は独立して農場を作ろうと、道南方面で土地を探し、1年後、今のこの場所を見つけました。
当時ケイスケは28歳、あゆみ32歳、優作(長男)は生後3ヶ月でした。
それからは畜舎・自宅・チーズ工房などを自力で建て、動物たちを育て、2年後チーズの販売をスタートさせました。
建物は廃材なども使ったり、お世話になっている材木店さんから安く譲って貰ったりと、なるべく低コストで済むように工夫して建てました。(自宅は小さいけど暖かい家です)
「おかげさまで・・・」の言葉の意味が、このときほど身にしみたことはありません。
本当に沢山の人たちのおかげで、私たちはチーズ工房を始めることができました。

現在チーズ工房をスタートさせて5年目、子供も3人に増え、動物たちも増え、賑やかな大家族です。
仕事に子育てにと、目が回るほど忙しいですが、好きなことを糧に出来る幸せに感謝しながら過ごす日々です。

②農場を作る前に・・・
私たちがしたことは、
1:炭埋をする(炭を沢山埋めることで、その土地の場が良くなり、よりよい環境を作る)
2:風水を取り入れる
3:電気・水道を引く
4:そして、何より大事なこと・・「借金をしない!」でした

③動物たちの飼い方
山田農場では、ヤギ・羊を山に放牧しています。
春から秋は、山の放牧草と、近所で刈ってきた青草、米ぬか(七飯町)、玄米(道産)、大豆(道産)、サンゴ粉末(沖縄)などを与えます。
冬は、青草の代わりに乾牧草(森町)を与え、輸入穀物は一切使いません。
なるべく地元で採れたもので育てたり、お乳を搾ったりしたいと思っています。
毎日彼らは活き活きと山へ登り、病気もほとんどしません。
そして、地元の物を食べて育った彼らから得られるミルクで作ったチーズこそ、この地域に根ざした、この土地のチーズになるのだと思っています。
そのチーズを地元の人たちに食べてもらって、地域の文化の一つになれたら嬉しいです。
そういう循環の中に、私たちの農場や暮らしが根付いていければというのが私たちの夢です。
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〔追記〕山田農場では、人と動物たちにはホメオパシー、放牧地・畑・堆肥などは無農薬・無化学肥料およびバイオダイナミック農法を取り入れています。まだまだ勉強不足ですが、これらの効果を実感し、信じ、土の中の微生物から動物たちまで、生き物の力を最大限発揮できる環境を作れるよう努力していきたいと思っています。

④チーズ作りのこと
山田農場では、毎日チーズを作っています。
ミルクを出荷していないので、毎日チーズを作らないといけない(!)というのが正しい表現でしょうか。
とにかく毎日搾乳し、チーズを作っています。
しぼりたてのミルクを農場のすぐ横にある工房でチーズにする・・美味しいチーズを作る基本です。
昨年、手で穴を掘り、地下熟成庫を作りました。
天然の温度・湿度に任せた生きた熟成庫です。
電気を使わない、炭埋の炭の効果も利用した、手作りの熟成庫で眠るチーズたち・・彼らの中に生きる乳酸菌たちは、とても心地よい環境の中で、チーズをより美味しくしてくれています。
私たちが入っていても、心地よい熟成庫・・ケイスケはいつもついつい長居してしまうそうです。
それから、今年から大腸菌などの菌検査、放射能検査を行う回数を1,2回増やす予定です。もちろん検査結果は公表していきたいと思います。
熟成庫とチーズ 004_R





山田農場について

Author:山田農場
2006年から農場を開墾し、畜舎・住宅・チーズ工房などを自分たちで建てて、2008年からチーズの販売を始めました。山羊・ヒツジを放牧と地元で獲れる作物で育て、なるべく自然な飼い方で、なるべく自然なチーズ作りをしています。季節を感じ、土地の個性を感じるチーズを楽しんでいただけたら嬉しいです。また、自給自足が目標で、お金のかからない、できるだけエネルギーを使わない暮らしを目指しています。
カテゴリーにあるお店の紹介にはアクセス・営業時間など、チーズの紹介にはチーズの種類と価格など、ヤギ山通信には農場の日記を載せていますので、ご覧いただき、お問い合わせは電話・Fax・メールでお願い致します。

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