ヤギ山通信 その52 秋の底力(そこぢから)

秋が戻ってきた。
ホッとしている暇はない。
次の雪が来る前に、片づけなくちゃいけなことが色々とあって、母ちゃんの頭と体はフル回転。
今日は電牧線の回収だ。
いつもは父ちゃんとやるんだけど、子ども部屋建築で動けない。
仕方なく母ちゃん一人で約3haの放牧地を歩き、ひたすら回収。
平地じゃないからタイヘン・・。
ユウサクとコウサクにハルサクを見ていてもらって、まずは山側の放牧地から。

子どもたちは楽しそう。
兄弟っていいなっていつも思う。
ヒマしないもんね。

左側のカラマツ林(笹が生えている方)はよその土地。
右側の笹が立枯れているのがうちの放牧地。
びっしり笹で覆われていたのが、7年経って、こんなに綺麗になりました。
旭川の斎藤牧場の斎藤晶さんは、牛を放せば10年で変わると言っていました。
私たちはほとんど何もしていません。
斎藤さんの言う通り、本当に動物たちと自然が変えてくれたのです。

立枯れた笹は、雪や雨風により、倒れ、動物たちに踏まれ、ポロポロになって土へ還る。
もともと自生していた牧草や野草、野芝が広がっていく。
枯れ木や石もそのままに・・。
いずれ土になり、そして草になり、木になり、乳になるから。

これは下の放牧地。
今年はこの秘密兵器で少し楽した。
・・といっても、ただの巻取りハンドルとボビン。
今までは手で巻いていて、手が痛くて痛くて。
早く買えばよかった・・(泣)。

さて、雪に追われて作業するはこちらも同じ。
やっと窓枠まで・・。
外壁が出来れば、雪も雨も関係なく作業できる。
「オレは窓入るまで風呂に入らない!」
と訳のわからない宣言をした父ちゃん。
それほど気合入っているということらしい。

外断熱を行った内壁。
コンパネなので、後で子どもたちとペンキを塗る予定。

東側の窓付近。
床もまだ入っていません。

そしてついに、東側と南側に窓が入りました!
知り合いから頂いた、フィンランド製のかわいい窓。
まるでトムソーヤの秘密の小屋みたい。
あー、お疲れさま~ケイスケ(まだ終わってないけど)。
これで風呂に入れるねえ。
ちょっと感慨深いひと時でした。