ヤギ山通信 その121 大沼と大間

大間・・それは青森県下北半島の最先端の地。
大間原発・・それはその最先端に現在建設中の原発。
大間と函館・・その距離最短で約20キロ。
大間と大沼・・その距離約50キロ。

大間原発については、何度かこのブログにも載せてきました。
2011年5月。
私は大間原発訴訟の会の裁判の第2回口頭弁論で意見陳述しました。
3男のハルサクがお腹にいたときです。
裁判の前に初めて大間原発を見に行きました。
その異様なたたずまいに背中に寒気がしっぱなしでした。

そのあと2013年に現地反対集会に参加。
それ以来、2年ぶりの大間に渡ってきました。

今回はコープさっぽろの粋なイベント。
函館市長の裁判を応援する姿勢を見せてくれたコープさっぽろ。
その生協さんの企画でした。

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函館からフェリーで約1時間半。

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行きのフェリーでは勉強会を企画。

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大間原発に20年以上反対してきた野村さんを講師に。
わかりやすく紙芝居的に説明。
みんな食い入るように聞いていた。

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大間に到着。
フェリーターミナルからも見える大間原発。
わかりにくいけど、正面にクレーンと建屋の屋根が見える。

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大間原発の敷地内には未買収地がある。
それが「あさこはうす」。
炉心から約300メートルしか離れていない。
この日は、あさこハウスまでは行けなかったけど、
その異様な風景は目に焼き付いた。
民家が原発の炉心からその距離にあるなんて・・

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原発横の高電圧線。
これで本州までで電気を送る。
9電力会社が買う大間の電気。
電気は足りているのに。
そしてその付近には集落が・・。

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左側は海。これからここに防潮堤を作るそう。
でも、その高さも強度も、地震や津波に耐えられるかどうかは
誰にも分からない。

大間ツアー_R
ここは原発最前線。
なぜまた新しい原発を作るんだろう。
色々と知れば知るほど落胆と絶望と諦めのような溜息が出る・・
・・のがこれまでだけど、
自然災害の前には人間は何もできない
でも、原発は人が作るもの。
人が作るものなら止められる。
止めるのは人・・私たちひとりひとり。

野村さんの言葉が響く。

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そんな野村さんの本です。
歴史を知るのは第一歩、
そして自分の目で見て、自分の感覚で考える。
それしかないと思う。
未来の子どもたちにできること、
それを考えることは、落胆でも絶望でも諦めでもない。
清々しく前向きな、希望の第一歩だと思う。

夏休みドーナツ (3)_R
(念願の山盛りドーナツ!)
諦めないことが、今の大人の責任だね。
そう思った3度目の大間でした。

補足・・大間原発の進捗率は約37%。
まだまだ燃料も入っていません。
今ならまだ止められます。
一緒に止めましょう。

ヤギ山通信 その120 糧の保存と種の保存

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やっと秋晴れが続くようになったと思ったら、
もう朝晩の冷え込みは晩秋のよう。
晴れた日の朝は、放射冷却で薄氷が張る。

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山羊やヒツジたちは季節繁殖なので、
秋には発情が来て、オスと交配し、妊娠して冬を迎える。
そのため、冬にはおっぱいが出なくなり、チーズは終了。
11月末にはほとんどの山羊が妊娠し、ミルクも出なくなる。
雪が降ったら放牧も終わり。
冬は、のんびり~な妊娠期間。
厳寒の冬も、しっかり脂肪を蓄えて乗り越え、春の出産に備える。
・・というわけで、動物たちの食欲はすごい。

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子どもたちも栗ひろいに出稼ぎ?に行くけど、
山羊たちの方が断然目ざとい。
どんぐり、栗、落ち葉・・放牧草以外にもいろいろ食べる。

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秋の終わりのラズベリー狩り。
早朝の霜で、フリーズドライのようになっている実が
一番おいしい。
夏にはたっぷりジャムを作ったから、
秋の実りは子どもたちのおやつ。

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なんとも幸せな時間。
いい香りと、ゆっくり摘めるシアワセ。
夏は、オニのようにあるから、どんどん摘んでも
半日かかる。オニのように摘んでた(笑)。

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秋はゆっくり色が変わっていく。
冬を前にどこかいつも忙しないんだけど、
ゆっくり移りゆく植物たちの色に、見入ってしまう。
雪が降り始めれば、数か月間、見られなくなるからだろうな。

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ぶどうの苗たちも冬を前に登熟の準備。
(これは来春、ブドウ畑へと移植予定)
みんな次の春へと命をつなげる。

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赤・黄・緑のパプリカを七輪で網焼き。
これは恒例の野菜ペーストの下準備。
皮を焼いて剥いて、トマトソースやにんにく、玉ねぎと煮る。
ビン詰めして、夏野菜のペーストを冬に楽しむ。

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なんでもやりたいハルサクにしばしおまかせ。
隣のかまどでは、動物たちのご飯を炊いている。
屑の玄米と屑の大豆。
うちは輸入穀物をやっていない。
タンパクを補うため、地元の穀物を少しあげている。
煮てあげないと、消化できないので、
毎日かまどで煮る。

とても燃焼効率がいいので、シバでも十分。
薪は大事な燃料なので、かまどではシバを主に使う。

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今日は雨が一瞬雪に変わった。
あまりにも寒いので、家の中で豆の脱穀。
なかなかできなかったこの仕事。
みんなでやれば早いし、面白いね。
みんなでやって3日かかったけど、これで味噌が仕込めるよ。
寒仕込みなので、2月頃に仕込む。
だんだんみんなの食べる量が増えてきて、
お味噌ももう少し仕込まなきゃって思ってたから、
今年は豆が豊作で助かった・・。

少しづつしか片付いていかない畑を
恨めしく見る日もあと少し。
いつもなんだかんだ最後にはちゃんと終わるんだ。
糧を保存し、種(タネ)を保存して、
やっと安心して冬を迎えられる農場の暮らし。

毎年ちょっとづつ、賢くなってるかな、
母ちゃんも。



ヤギ山通信 その119 自然酒と自然派ワイン

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憧れの、寺田本家(千葉県香取郡)さんの自然酒。
原料も、酒造りも、自然のままに。
そして自然から学びながら造られるお酒たち。
ホッとするような、懐かしいような、
そしてじ~んと感動が広がる味わい。
ぜひ、ガロのチーズと一緒に味わっていただきたくて
販売を始めました。

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そして、お待たせいたしました。
四恩醸造さん(山梨)のワイン、「窓辺」。
造り手の思いが、素直に伝わってくるワインです。
これから、いくつかの道内のワイナリーさんからもリリースされて
農場にも届く予定です。

秋から冬にかけての山田農場は、
「酒屋」になります(笑)。
ガロのチーズのシーズンもあと少し。
11月中には終了する予定です。
そのあと、来春の出産シーズンまでは、チーズがありません。
自然酒・自然派ワイン・調味料・ジャムなどはありますが、
お店も開いているような、開いていないような・・。

ですので、ご来店の際は必ず事前にご連絡を
お願いいたします。
せっかく来ても不在なこともありますし、
これからの時期、降雪などで道が悪く、
「今日は来ない方がいい!!」みたいな時もあります。

「3回来て3回空振ったよ。今日で4回目~」
なんて方もいたりして。
不定休のため、事前に連絡を・・とお願いしております。

それにしても、1杯のワインやお酒から得られる喜びって、
なんて大きいんだろう。
そこにちょこんとうちのチーズがあるのも幸せ。
そんな時間があることが幸せなんだなあ。

ヤギ山通信 その118 草木染 in 厚沢部

何度か行っている、厚沢部町の工房はらっぱさん。
久しぶりに行ってきました。
やっと少し始めた羊毛加工をもっとじぶんのものにしたくて、
羊毛の草木染をしたいなあと思い、
ちょこちょこ自分でも山のもので染めて冬の手仕事のためにためていたのですが、
今回は、もう一度ちゃんと習いたくて行くことにしました。

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廃校後に住んでいるはらっぱの村上さんご夫婦。
素敵な村上さんたちと話がしたかったというのが実は本音です(笑)。
着いて、いきなり体育館でリレー。
村上さんと子どもたちで、メドレーリレー。
村上さんは学童に勤めているので、子どもたちの相手はお手の物。

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すごいパワー!

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さあ、肝心の草木染。
今回は・・「アカソ」。

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葉や茎を煮出したまま発酵させ、4~5日。

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それを濾して、染めたいものを入れ、80度くらいでゆっくり煮る。
私は羊毛と子どもたちのハンカチを染めました。

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キレイなあずき色。

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大人6人、子ども6人(赤ちゃんも)、色々染めました。
素材によって、出る色もさまざま。

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子どもたちは太鼓をたたいたり、思いっきり遊んでいました。
外はあいにく雨だったけど、こんな体育館が自宅にあったら、
いつでも「学童保育」できるなあ。。

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虫採り網が気に入っちゃったハルサク。
オモシロい。。

このあと、お茶を飲みながら「ミニ原発カフェ」。
私の知っている「大間原発」について、話す時間をいただいた。
みんな真剣に話を聞いてくれた。
聞く、調べる、その次は「見る」。
見ればわかる、大間原発の恐ろしさ。
プルトニウムが市街地の裏に来る。
その距離3キロ。
見た次は「行動する」。
みんなの1歩が欲しい。一人の1歩が大きいと思う。
それは、自分の中だけの世界から出る1歩。
そんな話をした。

自然から色をもらい、その自然に感謝し、
自分の生活に落としていく。
今の私の目標は、草木染をした羊毛を、暮らしの一部にしていくこと。

そして今回感じたことは、自然から色をもらうことで、感謝の心を自然にもち、
同じ時間を共有した人たちと、「感じる心」を通わせること。
村上さんの、あまりにも自然体なその関わり方に、
いっぱい気づきをもらえた。
言葉って人それぞれだな。
でも、言葉じゃない、「感じる心」はスッと繋がることができる気がした。
貴重な時間、ありがとうございました。


ヤギ山通信 その117 登園拒否児

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次男のコウサクが3歳のころ、三男のハルサクが生まれて、
コウサクは登園拒否児になった。
自分から「行きたい」って言うまで待ってみた。

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半年後、自分から登園し始めた。
そして三男のハルサク・・同じころにめでたく登園拒否児に。

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(一人ピクニック気分)
魔の3歳児・・と俗にいうけど、
自我がはっきりするこの頃・・
「やってみたい」んだろうな。
それが集団ではできないことだったりするんだろうな。
わがままだって通してみたいんだろうな。
だから、もう母ちゃんは迷わなかったし、
あっという間に自宅保育へ(笑)。

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実はちょっと楽しみだった、ハルサクとこうやって過ごすこと。
もう最後になる子育てと、この幼少期。
一緒に過ごせるのは、母ちゃんも幸せかも。
やってみたかったご飯作り。
一緒にカブの味噌汁を作る。

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ルバーブジャム作り。
リンゴジャムも。
ザクザクきるだけだから、ハルサクにほとんどお任せ。

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大量のトウモロコシ。
これから福島の子どもたちへ送る。
(→福島の子どもたちに野菜を贈る会
皮を少し剥いて、箱詰め。
剥いた皮は、山羊たちへ。
小さめのトウモロコシは、茹でてわが家の保存食へ。

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まだまだやることは山のようにあるよ。
これから収穫した大豆と雑穀の脱穀とか、芋ほりとか、
保存食つくりとか、母ちゃんのイベントとか、 
近所のじいちゃんたちに会いに行ってかわいがってもらうとか。
でも楽しいね。
わくわくするのが一番だね。
きっとそれが一番大事なのかもね。
大人も、子どもも。
気が付いちゃったら、もうどんどんやってみよう!


山田農場について

Author:山田農場
2006年から農場を開墾し、畜舎・住宅・チーズ工房などを自分たちで建てて、2008年からチーズの販売を始めました。山羊・ヒツジを放牧と地元で獲れる作物で育て、なるべく自然な飼い方で、なるべく自然なチーズ作りをしています。季節を感じ、土地の個性を感じるチーズを楽しんでいただけたら嬉しいです。また、自給自足が目標で、お金のかからない、できるだけエネルギーを使わない暮らしを目指しています。
カテゴリーにあるお店の紹介にはアクセス・営業時間など、チーズの紹介にはチーズの種類と価格など、ヤギ山通信には農場の日記を載せていますので、ご覧いただき、お問い合わせは電話・Fax・メールでお願い致します。

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