
先日、大沼で「風のたより」上映会を行いました。
駒ヶ岳のハル小屋をお借りして、とても清々しい天気の午後、
50人ほどの方が集まってくださいました。

入り口周辺・・子育て世代が多く、若い人も沢山来てくださいました。

受付をする私。
実はこの時もかなり緊張していました。
緊張と武者震い(笑)。
だって、この映画は2011年の私たちそのものだったから。
今もぶれない、私たちの軸になっている出来事だったから。
田代監督がそんなみんなの想いを記録し、収めてくれたこの映画・・
みんなはどう観てくれるんだろう・・
そう思いながらお客さんを迎えていた。

小さい子を膝に置きながら
お茶を飲みながら
木のぬくもりを感じながら
肩の力を抜いて観られる上映会だった気がします。

水色のジャンパーの人が田代陽子監督。
うちに泊まって2日間飲んで語り、
またお互いの時間を共有した。
映画を撮るってすごいと思う。
3時間11分の映像にはない、まだまだ沢山の物語が隠されている。
撮った人の想いと、撮られた人の想いと、
2年間分のさまざまな出来事と、
複雑に絡み合う人の人生の中に起こっていることを撮り記録する。
編集し、映像にしていく。。
でも、不思議と長さを感じなかった。
自分が出てるのに恥ずかしいと思わなかったし、
それどころか山田農場や洞爺湖の美しさに見入ってしまった(笑)。
被写体としての感想って難しいなあと思っていたけど、
一つだけありました。
それは、「自分」と向き合ったことで、「自分」が出せるようになってよかったなあということ。
こう見えて、私は引っ込み思案で、自分の意見を人前で言うことなんてできませんでした。
「自分」と向き合うことをしてこなかったからだと思います。
2011年の出来事は、私の頭の上にどかーんと落ちてきて、
もう無我夢中で出口を探そうともがきました。
嫌でも自分と向き合う作業が必要でした。
どんな言葉が自分から出てくるのか、自分でもわかりませんでした。
でも、言葉にしてみたら、どんどん出てきた。
あらゆる言葉が、万国旗がツボから出てくるマジックのように、
私の口から出てきました。
それを紙に書いて、書きなぐって、どんどん書いて・・という作業を繰り返し、
気が付いたら人前でしゃべっていました。
そういう一人の「母ちゃん」が、映画の中の私。
母ちゃんができることってまだまだいっぱいあるなあと思いました。
それを子育て世代の人や若い人たちも共感してくれたのがうれしかったです。
田代監督、ありがとうございました。
そして会場を貸してくださったハルエさん、
協力してくれた仲間たち、またこれからもよろしくお願いします。
そして来年、また道南で上映会を企画します。
企画はまだ芽が出たばかりですが、プラスのベクトルを感じ、
新しい出会いや繋がりを更にプラスに変えて進んでいけそうな予感がしています。
もう始まっているこのわくわく感・・
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