ヤギ山通信 その139 手前みそです

さあ、今年もやります、味噌造り!
山羊たちが出産ラッシュを迎える前に・・と思いつつ、
ギリギリになってしまいましたが、気合を入れていきます!!
前日から水に浸し、準備。
釜戸フル回転+七輪で、大豆8キロ分。
もちろんわが家の大豆です。
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大豆を煮ている間に、ドカッと降った雪を
「除雪しておいて~~」と頼んだら・・
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まあ、そう素直に仕事する訳もなく~
まずは遊ぶ(笑)。

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それでも何とかかんとかやり遂げ・・

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子どもたちに除雪を頼み、一人家の中でお茶していたケイスケ。
「この豆、うめ~!」
固ゆでにして取り置いた豆をポリポリ・・
醤油をさっと差しただけで、旨味バツグン。


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昼過ぎに、大豆が柔らかく煮えたのでつぶしていきます。
今まですりこ木を使って大豆をつぶしていたのですが、
今年の仕込む量は多いため、手動のミンサーを借りてきました。
おおっ!これなら子どもたちにもできる!!
(感激の母ちゃん。。これで楽できる。。)

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つぶした大豆に塩きり麴と煮汁を適宜まぜて団子にし、
樽に詰めていきます。

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夕方、やっと二つの樽に収まりました。
小さい方は早く食べられるように麹が多め、塩うすめ。
大きい方は少し長く置きたいので麹少な目、塩こいめ。
コウサクは、さすがに疲れたらしく、ボーーっと。笑顔ないし。
ありがとうね、きっといい味噌になるよ。
うん、絶対。だってみんなの手が入ってるもんね。

味噌造りが終わると、ホッとします。
わが家の食の中では、とても重要な役割を担う発酵食・保存食だから。
手前みそとはいえ、これがないと始まらないさ。

最近、よく聴く「森 ゆに」さんの2曲。
子どもたちも、すっかり覚えちゃった。
味噌造りの日に、みんなで歌っていました。

手前みそのうた

発酵のうた

ヤギ山通信 その138 スイッチ ON

山羊の出産 2015 011
暖かい2月、たいぶ雪が沈んできたこの頃。
雪の隙間にできた道をつたって、動物たちも小屋の外へぞろぞろ。
太陽が暖かい日は、みんなで日向ぼっこ。
そしてもうそろそろ産気づくお母さんがいるだろうなあと、
ちょっぴり緊張し始めたと思ったら・・

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2週間早い早産、しかも3つ子!
あ~・・満月近かったからなあ。
待ちきれなかったか・・。

山羊たちで2週間早いということは、人間で言うと1か月早いということで、
しかも3つ子ということは、やっぱり小さいわけで・・。

とかなんとか言い訳しても、もうスイッチはON!!

自然が押したスイッチ、母ちゃんも続かねば!
今シーズンのトップバッターは、この子たちのお母さん山羊「クロ子」でした。
クロ子は元気で、後産の始末も自分でしたけど、
やはり未熟児だと育てないのです。
この日の最高気温は、運悪く低くてマイナス2度。
速攻確保→家の中で保温→クロ子を搾乳し、初乳を哺乳。
その後、2時間おきに鳴くので哺乳・・夜中も・・。
(まるで人間の新生児とと同じです。
お母さんの代わりはタイヘン!←経験者だけど、もうついていけない・・笑)

・・でも、一番小さく生まれた3番目の子は、すぐに・・。
そう、これもこの子の命。。
でも、やっぱり死なないで欲しい。生かしたい。
母子ともに元気なことが、私たちの元気にもなります。

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昼寝中の3男、ハルサク。
心配で側についていたら、そのまま眠ってしまった。
これもわがやの春の風物詩。
始まりました。
みんなが無事生み終わるまで、母ちゃんは缶詰めになります。
でも、この大事な時期を見守ることが、1年で一番エネルギーを注ぐし、
一番エネルギーを充電できる気がします。

私には天職です。

ヤギ山通信 その137 風のたより予告編

「風のたより」・・田代陽子監督・・の予告編ができました。

風のたより

山田農場では、TV取材は一切お断りしています。
最近は、新聞や雑誌の取材も限定して受けています。
それは、私たちが伝えたいことがあるからです。
伝わらないと思うメディア関係の方はお断りしています。

そんな私たちが、この映画を薦めるのは、名誉欲でもなんでもなく、
ただただ、知ってほしいことが、この映画の中にあるからです。

2016年9月、ここ道南でも何か所かで上映会を企画しています。
地元で、出演者が宣伝して歩くなんておかしいと思うかもしれません。
でも、それでも観てほしい、知ってほしいのです。
3時間13分だったこの映画・・
最終段階で2分削って3時間11分になったそうです。
2011年3月11日、その後の「今」を撮り続けた田代監督のフィルムが、
切っては繋ぎ、切っては繋ぎ、3時間11分という映像になった。
想像を超えた時間をその映像に収めたこの映画の意味が、
観る私たちの前で、広がる・・波紋のように。

一つの映像に込められた想いがわかるから、
自分もその場に居たから、
知ってほしいと思うのです。

9月、七飯・函館でも上映します。
一緒に上映会企画してくださる方、お問い合わせ下さい。

ヤギ山通信 その136 またまた餅つき

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正月でもないのに餅つき。
年末についた時のもち米がまだあったのと、
餅つきに参加し損ねた友人たちが
「もちつきやりた~い!!」というので、2月に餅つきしました。

もちろん昼間から飲みつつ・・(笑)。
前回もそうだったけど、いやあ、笑った笑った~。
なんでこんなに笑えるんだろう、餅つきって。
ケイスケとTくんの相性がばっちりすぎて受ける。

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お供は、漬物や、山羊のスープ。
笑いのエキスがいっぱい詰まったおもち。

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餅つきって、不思議。
みんなが笑顔になる。
家族や仲間が協力してつきあげるお餅。
ほかほか湯気を上げながら蒸しあがったもち米と、
それを杵と臼でついて、つきたてをほおばる嬉しさ。
お祝いごとにお餅をついてきた日本人の遺伝子が、
自分にも流れているのが嬉しい。
それをみんなや子どもたちと共有している、特別な時間。
「あ~、楽しかった。またやろうね~」
必ずみんなそう言う。

経済ベースな世界から、かけ離れたわが家の暮らし。
でも、同じような価値観を持つ家族が集うと、そんなことどうでもよくなる。
家族にとって必要なこと、子どもたちにとって必要なことって、
「餅つき」みたいなことなんじゃないかなあ。

最近気になる映画を一つ。
降りて行く生き方
200人にインタビューをし、300冊もの本を参考にして作った映画。
その200人の中に、リンゴの木村さん、寺田本家の寺田啓祐さんなど・・
ただ、自主上映をするしか観ることはできない映画なのです。
どなたか一緒に上映やってくれる人いないかなあ。

ヤギ山通信 その135  春に生まれるということ

牛や豚と違い、山羊やヒツジたちは完全季節繁殖です。
秋から冬の間に発情が来て、オスと交配し、妊娠します。
妊娠期間は5か月で、秋に妊娠すると、春出産となります。

山田農場では、10月に種付けし、3月に生まれる予定です。
北海道の3月はまだまだ寒いですが、ここ道南では小春日和の日もあったりで、
4月中旬には放牧できるようになります。

冬休み 2014 009


冬の間はおっぱいが出なくなり、春の出産後、また泌乳期間となります。
その冬には、夏の間に収穫した乾草を食べ、畜舎でゆるりと過ごし、
また春になって分娩すると、放牧されて山でのびのびと過ごせるようになります。
チーズ造りも、冬季はお休みで、春から再開。
エネルギーを極力使わず、季節に合ったチーズ造りができるのです。

いつでも造れて、いつでも食べられるものではないのです。
それだからこそ、春のチーズは心待ちにした格別の味。
夏は1年間の中で最もエネルギーに満ち溢れた躍動感のある味。
秋はうまみが凝縮した、熟成を感じさせる旨味。
・・どれも自然が教えてくれる意味の味なんだなあと思います。

もう少しで出産が始まります。
少しづつ、山羊たちのお腹は膨らみ始め、おっぱいもフワッとしてきています。
春に生まれるというサイクルを、ずっと守り続けてきたヤギ・羊たち。
森や、自然の中で生きる動物たちもそう。
そこから感じるものを受け取れる体と心を持ち続けていきたいといつも思う。

この仕事を続けてきてよかった・・と思う季節です。
ケイスケ、チーズと向き合い20年。
アユミ、酪農と向き合い20年。
好きな季節・・やっぱり春(笑)。



ヤギ山通信 その134 捨てないパン屋

昨年夏、うちに滞在し、パン教室をやってくれた広島のパン屋さん。
知る人ぞ知る・・あのdeRienさんのブログです。

旅するパン屋

「捨てないパン屋」
「捨てないパン屋2 手を抜く」

捨てることは、今からは本当に許されない。
時代は変わったのだから・・。

そう、時代はもうとっくに捨てる時代じゃないはず。
負のサイクルから抜け出すことは決して難しいことじゃない。
必死で抜け出せば、誰でも清々しい「OUT」な道が得られるはず。
そんな話を、deRienのTさんと、飲み明かしながら語らいました。
きっとTさんも必死だったはず。
必死でなければ、答えは簡単に得られないのはわかるから。
だから、すごく共感するのです。
感動した記事でした。

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ヤギ山通信 その133 記録

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最近掲載された雑誌を2つ、ご紹介します。
右側は「いいね!農style」・・北海道アルバイト情報社発行のフリーペーパー。
(年1回発行・山田農場にも置いてあります)
アルバイト情報社の・・というと、畑違いのような気もするけど、
この雑誌は、いろんな農業の在り方や、家族のストーリーを紹介したもので、
とても心温まる記事や、共感する内容が多い。
うちを撮影してくれたカメラマンさんと知り合いで、
その方の人柄や写真が素晴らしく、取材を受けることになった。
そのカメラマンさんが、
「記録させてください」と言った。
キロク・・なんて、そんな特別なことをやっているつもりもなかったけど、
子どもたちや農場を、写真に収めてくれるその眼差しが嬉しくて、
気持のよい取材でした。

そしてもう1冊。
「MOKU」・・これは定期購読のみ(単品のみも購入可)なので書店にはありません。
すごい雑誌です。
素晴らしいと言った方がいいかも。
ぜひ一度、読んでみてほしい紙面ばかりです。
今回は、うちは寄稿する機会をいただきました。
今の私たちの気持ちを、そのまま文章に落とし込みました。
これも「記録」の一つだと思いました。
こうやって文章にしたり、言葉にして綴っていくことは、
2011年以降、幾たびも機会をもらっては続けてきました。
拙くても、やっぱり自分の言葉をその都度記録していくことは大事だと思います。
それがそのときどうやって「生きた」か・・ということだから。
今後も続けていきたいと思いました。

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さて、これは先日の竹下和夫先生の講演会で購入した本。
サイン入り(笑)。

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これは「買い物はあまりせず、家で作った野菜や、あるもので作るんです」・・
と言った私の言葉を受けて、先生が書いてくれた言葉。
ネズミのようにため込んだ食糧で作ってるからね、いつも。
(ちなみに、母ちゃんはネズミ年でございます~)

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真冬に頂いた、貴重な葉物。
炒めて食べたら甘かったあ~♥

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1頭だけ搾りつづけているヤギさんのミルク豆腐。
これも冬の貴重な乳製品。

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そのホエイ(乳清)を使ってパンを仕込む。
残ったホエイは、アヒルへ。
そろそろ卵を産み始めるころだろうからね。

ブログも大事な記録ですよね。
書いていると、色々整理されて、私にとっても大事な時間。
また今年もお付き合いよろしくお願いします!

山田農場について

Author:山田農場
2006年から農場を開墾し、畜舎・住宅・チーズ工房などを自分たちで建てて、2008年からチーズの販売を始めました。山羊・ヒツジを放牧と地元で獲れる作物で育て、なるべく自然な飼い方で、なるべく自然なチーズ作りをしています。季節を感じ、土地の個性を感じるチーズを楽しんでいただけたら嬉しいです。また、自給自足が目標で、お金のかからない、できるだけエネルギーを使わない暮らしを目指しています。
カテゴリーにあるお店の紹介にはアクセス・営業時間など、チーズの紹介にはチーズの種類と価格など、ヤギ山通信には農場の日記を載せていますので、ご覧いただき、お問い合わせは電話・Fax・メールでお願い致します。

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