ヤギ山通信 その87 「牛と暮らした」 No.1 牛に至る道

メイとの別れまであと1週間となりました。
「必ず書く」と予告しておきながらなかなか書けずにいましたが、
いよいよまとめたくなってきましたので、勝手ながら私事の牛話にしばしおつきあいください。

画像 065_R
(左側がメイ、右側はメイの母の初代ベーコ)
東京生まれ、東京育ちの私(あゆみ)が初めて牛と暮らしたのは大学3年の頃、
北海道別海町での酪農実習だった。
農家に住み込み1か月、生活と農作業を共にする。
始めの1週間はホームシック(笑)。
部屋の窓から見えるのは遠くにボーっと光る中標津の街の灯りだけ。
朝4時半に起き、搾乳、放牧、朝ご飯。
あんなに朝ご飯が美味しいと思ったのは子どものころ以来か。
放牧地の広さは、土地の尺度を知らない私には
「想像もできない広さ」
そして牛に合わせた暮らしの心地よさ・・
カルチャーショックだった。
東京に帰ってからの私は、牧場巡り、牧場探しの日々を過ごした。

サンちゃんと子供たち 007_R
一番面白かったのは、牛を飼い、ミルクをしぼり、それを自分で加工すること。
ヨーグルト、バター、チーズ。
どれも大好きだったから、はまってしまった。
さて、それでも原点は牛。
牛と暮らすために北海道へ行こうと決め、
牧場へ就職。
この牧場は酪農を営み、乳製品製造、肉製品製造、
レストランと多角経営。
その原点となる「牛」の所にいられて幸せな日々だった。

山田農場チーズ 017_R
そして8年後、人生初の挫折・・
誰にでも一度はあると思うけど、キツかった。
キツかったけど、それでも私はしぶとく牛にぶら下がってた。
そんな時、かつてから行きたかったスイス行の夢が叶う。
知りあいの知りあいをたどって行き着いた2軒の農家をはしごし、
約1か月間の農場実習。
またまたここでもカルチャーショック!
補助金が出てるからだろうけど、超小規模で、
家族と牛との関係がとっても近い。
みんなで暮らしているという一体感。
小規模だから自由な時間も多くて、子どもたちと遊んだり、
馬車でピクニックに行ったり、マルシェに行ったり・・
挫折したことと、スイスに行ったことで私の酪農感はますます凝り固まったものになっていくのだった。
帰国後、しばらくして新得共働学舎へチーズの研修に行き、
研修というより、日々のハードワークに何とかついて行っていたころ、
私の牛への想いを理解してくれたのが、当時チーズ工房の工場長だったケイスケだった。
そして私の心を解き、解放してくれたのが共働学舎だった。
みんなそれぞれが、それぞれの悩みを抱え、ここでは生きていた。
時間がかかったけど、ここでの生活は私の新たなスタートとなった。
1歩踏み出す勇気をもらった。

手絞り 005_R_R
(メイの搾乳中、当然手搾りの山田農場)
そんなわけで、ケイスケと、牛とチーズの夢をしょって
新しいスタート地点に立ったのが、山田農場の始まりでした。
(長くてすみません。でもこのままいきます。
次回No.2は、「なぜ山羊か?」です。よろしく!)



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山田農場について

山田農場

Author:山田農場
2006年から農場を開墾し、畜舎・住宅・チーズ工房などを自分たちで建てて、2008年からチーズの販売を始めました。山羊・ヒツジを放牧と地元で獲れる作物で育て、なるべく自然な飼い方で、なるべく自然なチーズ作りをしています。季節を感じ、土地の個性を感じるチーズを楽しんでいただけたら嬉しいです。また、自給自足が目標で、お金のかからない、できるだけエネルギーを使わない暮らしを目指しています。
カテゴリーにあるお店の紹介にはアクセス・営業時間など、チーズの紹介にはチーズの種類と価格など、ヤギ山通信には農場の日記を載せていますので、ご覧いただき、お問い合わせは電話・Fax・メールでお願い致します。

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