ヤギ山通信 その90 「牛と暮らした」 No.4 牛が教えてくれたこと

2012秋 034_R
「最後の最後で、最高のチーズが出来た!」
とケイスケが言った。
山田農場のチーズを求めて6年間、
ケイスケのチーズに向き合う姿は職人であり、
農民であり、微生物学者の様だった。
農業を理解し、動物を理解し、チーズを理解し、
乳酸菌や酵母たちと話をし続ける毎日。
一方通行の片思いで敗れた時間は長く、
「女心」がわからない日々が続いた。

植樹祭 2014 001
そんなものマニュアルに書いてあるでしょ?と思うでしょ。
書いてあるものでは「女心」は理解不能(笑)!
書いてないチーズ作りの底辺=根源を探るということは、
既成概念をまず捨てるところから始まる。
ゼロからの家作りと一緒だった。
「家」という既成概念を一度捨ててみる。
するとなんと不思議、頭の中で「家」が出来上がってくるのだ。
もちろん時間もかかるし、失敗も山のようにしなければならない。
そこを突き詰めていくのは本当の「バカ」かもしれない。

熟成庫とチーズ 004_R
でも「牛バカ」のあゆみと「チーズバカ」のケイスケのコンビは最強だった。
そこで牛や山羊たちが、うちらのバカさ加減に呆れて
「しょーがねーなあー」と寄り添ってくれたんだと思う。
そして答えが出た。
それが今年のトム(牛のセミハード)。

表彰式 001
ありがとう、メイ。
きっとこの答えを私たちに教えるために、
牛たちはここに来てくれたのかなと思う。
今まで関わった5頭の牛たち、ありがとう。
このチーズの答えをしょって、私たちは新しい道に進む。
自然や動物たちが与えてくれる「声」を私たちはもっと聞かなくちゃと思う。
「答え」はそこにしかない。
そしてすべての「答え」はそこにある。
素敵な体験を牛からもらった。

明日、メイが旅立つ。

※「牛と暮らした」No.5 ・・の次号で最終です。
長くなってしまってすみません。
明日メイは富良野の牧場へ養子に出ます。
その前にどうしても書きたかったのです。
クリスマス前夜の駆け込み投稿お許しください。

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山田農場について

山田農場

Author:山田農場
2006年から農場を開墾し、畜舎・住宅・チーズ工房などを自分たちで建てて、2008年からチーズの販売を始めました。山羊・ヒツジを放牧と地元で獲れる作物で育て、なるべく自然な飼い方で、なるべく自然なチーズ作りをしています。季節を感じ、土地の個性を感じるチーズを楽しんでいただけたら嬉しいです。また、自給自足が目標で、お金のかからない、できるだけエネルギーを使わない暮らしを目指しています。
カテゴリーにあるお店の紹介にはアクセス・営業時間など、チーズの紹介にはチーズの種類と価格など、ヤギ山通信には農場の日記を載せていますので、ご覧いただき、お問い合わせは電話・Fax・メールでお願い致します。

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