ヤギ山通信 その184 1頭1頭違う

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3月に入り、ほぼ毎日出産があります。
出産がなくても、この子は明日生みそうだとか、
だいぶお腹が下がったとか、お乳が張ってきたとか。

当たり前なのですが、お母さんも1頭1頭違うのです。
「お産の癖」も違います。
初産はわからなくても、経産だとその傾向は顕著。

陣痛から早いよねとか、
静かに生むとか、大騒ぎするとか、
お腹下がってもなかなか生まないとか。

私もそうでした。
子どもたち3人とも、夜中12時くらいに「あ、今日だ」って。
生む姿勢まで一緒でした。

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ほとんどの出産を私たちは介助しません。
逆子でも、自分で生んでしまいます。
双子の2番目が、せっかちで、1番目が出てないのに
出てきてしまう場合や、胎位が不自然で引っかかってしまうときは
一度押し戻して整えてから自然分娩させます。
その方が圧倒的に出血の量が少なく、悪露も少ないのです。

時間がかかっても、お母さんの体に任せておいた方が、
負担が少ない。
母子ともに元気な場合、見ているだけで済むことがほとんどです。
どちらかに元気がないと、子どもが低体温になってしまうので
早めに確保して温め、初乳を絞って飲ませます。

原さん料理教室と山羊出産 017
まだ子ヤギの肢まで娩出が終わってないのに
子どもを舐めるお母さん。
立派な母性愛。

山羊の出産 2015 003
お母さんが舐めると、あという間に乾く。
人間がいくら拭いてもキレイにならないのに、
羊膜も羊水も、キレイに舐め取るお母さん技はすごい。
子どもも、あっという間に立っておっぱいの方へ。
乳首にたどり着く前から、口元はもう「ちゅっちゅっ」って動いてる。

すごいなあ。。
いつも見とれてしまう、この瞬間。
きっと何百回って見てきた出産のシーンだけど、
自分が年を取るごとに感動のふり幅がすごい。

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君たちももうすぐだね。
丈夫な子を産んでくださいな。
でも、何かあっても助けるから、安心してお産に挑んでください。
いつも見守ってるよ。

山羊たちとの信頼関係は、
お産で初めて築かれる気がします。
お互いが大事な存在なんだって感じるというか。
頼られてるなあっていうか。
勝手な助産婦のひとりごとです(笑)。

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違うことは大切なこと

多様性は強度をもたらします。単純・単一な集団は弱いものです。授業のネタですが、「縄文時代は多様なものを手に入れて食べていたので餓死するようなことはほとんどなかったのではないか、弥生になって稲作に依存すると飢饉で餓死に直面するようになったのでは…」と生徒に投げかけてました。生徒たちは「縄文<弥生」というイメージがあるので「へぇ~」という感じでした。今の生徒たちは他人と同じことに必死で、自分を見失っていたりします。「Let it go!」が流行ったのも、憧れなのだと思います。
春になれば山羊さんが出産し、産まれた子山羊は当たり前のように乳を吸う、このフツーがなかなか実感できなくなっているのでしょう。昨今の上滑りの風潮を見るにつけ、何かが劣化しているように思います。
山田農場について

山田農場

Author:山田農場
2006年から農場を開墾し、畜舎・住宅・チーズ工房などを自分たちで建てて、2008年からチーズの販売を始めました。山羊・ヒツジを放牧と地元で獲れる作物で育て、なるべく自然な飼い方で、なるべく自然なチーズ作りをしています。季節を感じ、土地の個性を感じるチーズを楽しんでいただけたら嬉しいです。また、自給自足が目標で、お金のかからない、できるだけエネルギーを使わない暮らしを目指しています。
カテゴリーにあるお店の紹介にはアクセス・営業時間など、チーズの紹介にはチーズの種類と価格など、ヤギ山通信には農場の日記を載せていますので、ご覧いただき、お問い合わせは電話・Fax・メールでお願い致します。

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