ヤギ山通信 その198 お母さんのおっぱいと命の時間

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8月半ば、時季外れの出産がありました。
通常、山羊たちは春に出産するのですが、
昨年秋に種付けしたヤギの「つの子」が早々に流産してしまい、
子宮の回復を待って3月に種付けをしたのでした。
山羊たちの繁殖期はだいたい3月で終了します。
春になると発情が来なくなるのです。

「つの子」は、ギリギリ発情があり、悩んだのですが、
生まれた子を引き取ってくれる方がいたので
種付けをしました。
なぜうちで育てられないかというと、
あまりにも先に生まれた子との体格差があって、
集団の中に後から入れるのが難しいのです。
引き取ってくれる人は、すでに山羊を飼育している友達。
安心してお願いできます。

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春には、子ヤギがうじゃうじゃいるのですが、
久しぶり(・・と言っても5か月ぶり?)に見る子ヤギは新鮮。
「かわいいなあ~」といいながら、1頭だけ生まれた子ヤギを見つめます。

生まれたて・・子は30分も経たないうちに立ち上がり、
口をくちゅくちゅ動かしながら、おっぱいを探します。
お母さんは必死に子ヤギの体に付いている羊膜を舐め取り、
出てきた胎盤を食べます。
草食動物なので、当然肉は食べません。
でも、お産の時だけは、必死に食べるのです。
口の周りは赤くなり、ちょっとすごい形相ですが、
本能のままに動く動物たちは魅力的です。
胎盤はどこに行っちゃうんだろう。。
胎盤をちゃんと食べなかった山羊よりも、
ちゃんと食べた山羊の方が、産後の経過がいいような気がします。

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後産(胎盤)もスルッと出て、出血もほとんどなし。
一息水を飲んでいる間、子ヤギはもうおっぱいを
くわえ始めていました。

乳を出すために、お母さんは沢山の血液を必要とします。
そう、子はお母さんの血液・・命そのもので育つのです。

人間でも同じだと考えてみます。
おっぱいを卒業しても、子はお母さんの命で育っていると思いませんか?
お母さん(お父さんの場合もあり)は自分の命の時間を使って
ご飯を作ったり、色んな意味で子を守ったりしています。
お母さんにとって、子どもの命もまた、
自分の体や心を使って、全身で守りたい存在です。
親と子の、命のつながりって、神秘的です。

目に見えないつながりが、私の命も支えてくれています。
山羊たちの出産を見ていると、
いつもそこの原点に戻ります。
その時間が好きです。

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山田農場について

山田農場

Author:山田農場
2006年から農場を開墾し、畜舎・住宅・チーズ工房などを自分たちで建てて、2008年からチーズの販売を始めました。山羊・ヒツジを放牧と地元で獲れる作物で育て、なるべく自然な飼い方で、なるべく自然なチーズ作りをしています。季節を感じ、土地の個性を感じるチーズを楽しんでいただけたら嬉しいです。また、自給自足が目標で、お金のかからない、できるだけエネルギーを使わない暮らしを目指しています。
カテゴリーにあるお店の紹介にはアクセス・営業時間など、チーズの紹介にはチーズの種類と価格など、ヤギ山通信には農場の日記を載せていますので、ご覧いただき、お問い合わせは電話・Fax・メールでお願い致します。

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