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ヤギ山通信 その249 感謝祭

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12月には、毎年恒例の感謝祭をします。
1年に1度、高齢になったヤギやヒツジを、
みんなで解体して食べるのです。
今年はヒツジ2頭。

「デコ」と「福ちゃん」というお母さんヒツジでした。
函館にあると畜場に持って行き、
と畜をお願いするのですが、そうすると
こういう枝肉になって戻ってきます。
(屠畜の日の朝、山の神様と土地の神様にお神酒を上げます。
毎回欠かさないようにしている、わが家の行いです。)

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こちらは「デコ」。
肉も締まっていて、年寄とは思えない筋肉質!

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大事に育てた動物たちを食べるなんて残酷では・・?
と言われたことがありますが、私たちにとって
山羊やヒツジたちは、家族とか仲間とかの近しいものでもなく、
かといって「家畜」という離れた言葉でも補えなくて、
「チーズ造りを支える大切な存在」として
考えています。
そして年を取ってその役目を終えた彼らを
みんなで大事に食べることを「残酷」というのは、
子どもたちにとっても、私たちにとっても、
それは全くかけ離れた言葉にしか聞こえないのです。

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また、お肉は買わずに、年間2~3頭のヤギやヒツジで
我が家の食卓の肉事情は賄われるため、
骨や脂も、とことん使い切るようにしています。
(時々シカ肉や鶏肉をいただくこともあり、それも含めて自給)

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さてさて、今年もFさん家族とみんなで解体作業。
狭い我が家ですが、みちみちで、ワイワイ(笑)。

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持ち寄りのおつまみ。
漬物、キムチ、カボチャのマッシュ、ユウサクパン・・
ワインをちびちびやりながら、おしゃべりと解体。

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ロースをより分けた後は、ひたすらミンチ。
やっぱり歳なのでね、ちょっと硬いのよね。。

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脂もキレイにミンチして混ぜます。
少し脂がきついけど、ハンバーグは混ぜ物(玉ねぎやキャベツなど)
で調節。餃子なんかは水餃子に。(餃子は最高に旨い!!)
野菜炒めや肉団子スープにするとまた美味しい。
そして、冷凍分はほどほどに取って置き、あとは・・

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ザ・肉ビン!(笑)
うちでは肉ビンと呼ぶんだけど、要はビン詰め肉。
塩だけで煮て、ビン詰めすると、浮いてきた脂が自然の蓋になり、
脱気後、1年間は保存可能。

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肉に火が通れば詰めてOK.
1ℓビンに25本を確保。
脂は炒め物に。
ひき肉(そぼろ)はお料理に。
なんにでも合います。

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骨もすごい量ですが、全部煮て、肉を落とし、
あとはチチ(犬)に食べてもらって・・

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スープもビン詰めして、寒い部屋へ。
ラーメンやカレーに使います。

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我が家のキャベツとの餃子はもう~~最高でした。
ちょうど皮を仕込んでいたら、お客さんが・・。
熊本から来たという、「今日は人生初めてくらい寒い・・!」と言う若者を
昼食へ招待し、一緒に皮を包んでもらいました。

これから地元でパン屋を開業したいというTくん。
今日が初対面だったのに、餃子のおかげか、
速攻馴染み、結局泊まることに。
っていうか、初めての冬の北海道で車中泊してるんだから、
「いくら若いからって、あんた!!」・・ともう心配だったもんで。
翌日、ホッとした顔をして帰っていきました(笑)。

ミルクをいただき、チーズをいただき、お肉もいただき、
羊毛もいただき、毛やお肉で温まって、
チーズで暮らさせてもらって・・本当に感謝です。

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あと少しで年末、年越し。
30日には餅つきです。

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チーズの在庫、あとほんの少しあります。
ワインや自然酒も山田セレクト揃っています。
ただ、道はこんなです。
また年末年始は不在の事も多いですので
事前に必ずご確認の上、ご来場くださいね。

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最後までの責任

30年ぐらい前にNHKの「人間は何を食べてきたか」という番組があり、毎年授業で見せていました。ドイツの豚の解体と処理の場面は生徒たちにはショッキングのようでしたが、「食べる」という営みを反省するきっかけになっていたと思います。その頃は、水俣の患者さん家族の育てた甘夏みかんを食べるという授業もやってました。なぜ減・無農薬で栽培しているのかということを考えてもらう導入です。
世界の多くの地域では家族同然に育てた羊や山羊や豚を大事に食べています。パプニューギニアでは豚は放し飼いにされているのですが車ではねたらその飼い主に殺されても仕方がないので、急いで豚を積んで逃げるしかないと現地の人が行ってました。「人の命=豚の命」という世界がそこにあることに心揺さぶらたことを思い出しました。生易しくない、食べるという「営み」があまりに安易になっているのが、ボクの暮らす社会です。
山田農場について

山田農場

Author:山田農場
2006年から農場を開墾し、畜舎・住宅・チーズ工房などを自分たちで建てて、2008年からチーズの販売を始めました。山羊・ヒツジを放牧と地元で獲れる作物で育て、なるべく自然な飼い方で、なるべく自然なチーズ作りをしています。季節を感じ、土地の個性を感じるチーズを楽しんでいただけたら嬉しいです。また、自給自足が目標で、お金のかからない、できるだけエネルギーを使わない暮らしを目指しています。
カテゴリーにあるお店の紹介にはアクセス・営業時間など、チーズの紹介にはチーズの種類と価格など、ヤギ山通信には農場の日記を載せていますので、ご覧いただき、お問い合わせは電話・Fax・メールでお願い致します。

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