ヤギ山通信 その283 年頭に思うこと・・(義務教育の多様性って、あってもいいじゃん)

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
2021年、始まりました。
1年の始まりの時、いつも自問自答する時間があります。
なぜ、このような暮らしをしているんだろう。
なぜ、こういうチーズ造りをしているんだろう。
なぜ、いつも人と違うと言われることをしてるんだろう。
「違う」っていうこと自体が違うんじゃないかと思うこの頃。
それでいいんじゃないかと思う。
社会的な秩序の中での「自由」は、「違う」ということじゃなくて、
「そういう選択をした」というだけじゃないだろうか。
堅い話ですみません。
でも、昨年からずっと思ってきたことを、
なんかまとめたくて、まとまらないんだろうけど、
ここにつらつら書いてみることにしました。
長いので、お時間ある時にでも。

今回書きたかったのは教育のこと。
今、義務教育真っただ中にある、わが家の子どもたち。
ユウサクは現在中3。
中1の夏休みから不登校に。
それ以後、友人が通っていた七飯町にあるフリースクールに通っています。
コウサクは小6、ハルサクは小3、
地域の小さくて(全校生徒18人)、歴史ある学校に通っていました。
が、、一昨年に閉校が決定。
昨年からは小学校3校と中学校1校が統合し、新しい9年制の義務教育校として
生まれ変わり、地域の学校として始まりました。
子どもたちと何度も何度も話し合いを重ねて、
昨春からはユウサクと同じ、フリースクールに通う決断をしました。
ただ、フリースクールは学校法人ではないため転校ではありません。
あくまで、在籍校は地元の公立校なのです。
そういう体制の事例はほとんどないため、
公立校の先生には驚かれ、戸惑われ、どうしても理解をすることができないようです。
そうだと思います。
だって、コウサクもハルサクも、別に不登校ではなかったのですから。

じゃあ、なんでわざわざ公共教育を受けずに?
新しい義務教育校として生まれ変わったのに?
(今までにない、新しい教育が受けられるのに?)
地元の子もみんな行ってるのに?
親のエゴでは?
子どもが可哀想では?
そうですよね。
そう思うと思います。

じゃあ、なんでそう思うのでしょうか?
私たちもいつも自問自答しています。
考えるっていいことだと思います。

それで選んだ答えだったら、そういう答えを出した家族が居ても
いいんじゃないかと思うのです。
相手を変えようとか(今の教育を変えようとか)、
相手を否定しようとか(先生を否定するとか)、
・・じゃなくて、ただ、こういう選択をした。
それだけでいいんじゃないかなと。

子どもたちが3人ともフリースクールに行くようになって、
とにかく家族で話す時間が増えました。
元々、よく話すんですが(笑)、、
親が出来ることをもっとやってあげたいと思ったり、
今思っていることを、その都度話を聞きたいと思うようになりました。
これって当たり前の事なのかもしれないのですが、
私たちにはその時間が極端に少なかったように思えて・・。
その反省点に気が付けて良かったです。
仕事ばかりしてちゃだめだなと。
(仕事が趣味みたいなものなので、どんどんやること増やしちゃうんですよね)
フリースクールは、公共教育のカリキュラムと全然違います。
その分、自由な面と補助が必要な面とがあります。
親が出来ることが山の様にあります。
それはお節介とかじゃなくて、子どもと協力して、
お互いがお互いを必要として成せることのように思います。

そこが一番、フリースクールに行ってよかったと思う所かな。
公共教育には叶わない面は山の様にあります。
でも、わが家にはそれは関係なくて、
自分たちがどうありたいか・・が大事だなと思ったこと。
↑
・・と、ここまで書いて、
「ああ、そうか、そういう気持ちだったんだ」と、
我ながら納得(笑)。
フリースクールの正式名称は
「チーフーキリスト教学園」
わが家はクリスチャンではありません。
2002年より開校したチーフーでは、クリスチャンではない家庭の子も、
分け隔てなく「行きたい」という子は受け入れるという体制を取ってくれています。
バイブルタイムなど、聖書の勉強にも重きを置いていますが、
色々なことが学びの中にあるようです。
給食もめちゃくちゃ美味しいです(笑)。
2002年の開校時に、当時七飯町の教育委員長だった方が、
「公共教育だけが教育じゃないと思います」と言っておられたこと。
チーフーの校長先生は感動しましたと言ってたのが印象的でした。
教育の多様性って、あっていいと思います。
【チーフーキリスト教学園】
七飯町本町6-7-31
0138-64-4177
ホントに小さな小さな学校です。
隔週の土曜日に子ども食堂もやっています。
ご興味ある方はご連絡ください。

昨年のクリスマス会の様子。
全て英語での劇です。
感染対策をしっかりされた上での開催でした。
ユウサクが主役のザアカイ役をやりました。

年に数回、チーフーだよりというのが発行されます。
今回の在校生の手記として、ユウサクが書きました。
さてさて、長々と書いてしまいました。
今年の冬は、本当に大寒波です。
こんなに寒い日が続いたことが今までにあったでしょうか?
ヤギたちも寒そうですが、何とか頑張ってくれています。
今のところ事故率ゼロ。
今週から少し暖かくなりそうです。
3月の出産まであと1か月半。
頑張れ~~、妊婦たち~!!

さあ、そしてユウサクの高校受験まであと少し。
義務教育の先へ、自由に飛んでいけるように、
あと少しサポートしつつの日々です。
子育てに終わりはない・・と、
お子さんが大きくなった方によく言われます。
ホントそうですね。
だって、親であり、子ですもんね。

「違う」ことを受け入れて、
じゃあ、自分はどう生きたいか・・
永遠の自問自答のような感じですが、
その想いを持ちつつ・・
2021年もどうぞよろしくお願いします!
※現在、ヤギたちが乾乳期のため、チーズ製造は休止しており、
在庫はゼロとなっています。
4月1日ころからの販売再開の予定ですので、
もうしばらくお待ちください。
また、ナチュラルワインや自然酒、調味料などは購入可能ですが、
雪道や、天候によってもアクセス不可の場合も考えられ、
そしてまた不在のこともありますので、
必ず事前確認の上ご来場ください。